2018/02/26 13:21
<SOCA>
次、ジャマイカで好まれる外国の歌といえばトリニダード・トバコ生まれのソカ。ソカは、カーニバルとも関わってくるし(注1)、ソカのパーティは1000jmdを超える入場料は当たり前、普通に1万ジャマとかするパーティもあるのでソカのリスナーは主にアップタウンの人です。
ソカはトリニダードのカーニバルのための曲なのでとにかく明るい。ジャンプ!ジャンプ!みたいな。EDMとも相性がよさそうな感じがします。
(注1)年に一度イースターの時期にジャマイカでカーニバルが行われます。トリニダードのカーニバルを真似してるので、音楽はもちろんソカ中心。豪華賢覧な衣装は安くても300米ドルぐらい、羽根つきなど豪華なものを着たければ600米ドルほどするのでお金持ちの遊びとなっております。
2017年のカーニバルの様子はこちら↓
<EDM>
アメリカの流行に敏感なアップタウンの子達はもちろんEDMも聞きます。去年、一昨年はEDMのフェスもありました。FESといっても、EDM DJの高額なギャラをジャマイカでまかなえないので、日本のフェスみたいに有名な人はこないです。
あまり人が集まらなかったからなのか、アメリカのヒットチャートでEDMが主流ではなくなってきているからなのか、EDM DJのギャラが高すぎるのか、EDMのイベントは縮小傾向にあると感じます。今年もEDMのフェス自体はやるみたいなのですが、7月1日予定で出演者がまだ発表されてないので本当に開催されるのか疑問です。去年Hardwellがジャマイカにきて、EDM生みの親と(ジャマイカで)いわれているKing Jammyも出演する豪華フェスが開催される予定だったのですが、中止になりました。それ以来ジャマイカのEDMマーケットは縮小の一途をたどっています。
MAJOR LAZERは年に1回ジャマイカでライブをしてくれるので、彼らと彼らが連れてくるゲストDJがジャマイカで触れられる唯一の超一流EDMになります。去年はゲストいなかったけど、過去はSkrillex、Martin Garrixと豪華です。
ついでにダンスホール好きとして一言言っておくと、MAJOR LAZERはEDMのDJじゃなくて彼らが当初自分たちの音楽を称していた”FUTURE REGGAE”のサウンドシステムと呼び続けたいのでこのEDM枠に名前を出してしまったのは不本意でもあります。笑
EDMブームにもジャマイカのダンスホールアーティストはのっかってました。
<AFRO BEATS>
最後はこれ!絶対数年内に人気爆発すると思ってるアフロビートです。良い音楽に対するアンテナがすごいジャマイカではじわじわ人気出てきています。
まず、3年前2014年にKALADO、Busy SignalがP-SQUAREのPERSONALLYにのっかりました(たぶん無許可)
Kalado Personally
原曲はこちら
去年はPATORANKINGのこの曲がジャマイカでヒット。これをきっかけにジャマイカでアフロビートの関心が高くなったのかもしれません。
AFRO BEATSっぽいriddimの曲もジャマイカで出てきてますね。
KaladoのBounceでおなじみのこのriddimがアフロビートっぽいと思うのは私だけでしょうか?
アフロビートのジャマイカ人のリスナーは2タイプいると思います。1つ目は、ラスタはじめアフリカに関心の高い人。アフロビートをプレイするDJがいて、その人が細々と(といったら失礼ですけど)毎週自分主催のイベントをしたり、カルチャーとかナチュラル系のちょっとしたイベントでまわしたりしていました。2つ目は、ダンスホール好き。アフロビート聞いてると、ジャマイカのダンスホールの影響を感じます。ダンスホールと相性が良いけど違っていてかっこいい。ダンスホールのダンサーが、アフロビートで踊ってる動画もちょくちょく目にします。ラスタ系の人はダンスホール系ではなく、おしゃれ系(例えばジャズに影響を受けたもの、もっとハウスっぽい雰囲気のある曲)のアフロビートをイベントではかけてました。
アフロビートってざっくり言ってますが、本当はアフリカにいったらもっとジャンルで細分化されているのかもしれないですね。
以上、レゲエとダンスホール以外でジャマイカ人から親しまれている音楽をご紹介しました。ロックやポップスが主流の日本と違いますよね。機会があったら、ジャマイカで他ジャンルの曲が聞けるイベントにもいってみてください
ではまたの更新をお楽しみに!!
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